タクシー事業者が多い都道府県はどこ?
タクシー都道府県別登録件数※ランキング
※タウンページデータベース登録件数
日本で初めてタクシーが誕生したのは大正元年(1912年)のこと。当時の日本ではすでにハイヤーの営業が行われていましたが、料金算出にメーター器が採用された目新しさもあり、タクシーが人気を博したといいます。
現在は配車アプリでタクシーを呼べたり、電子マネー決済ができるようになったりと、時代とともに利便性が高まっています。
今回は、タクシー事業者が多い地域とタクシー車両が多い地域について、都道府県別に調査しました。
タクシー事業者が最も多い都道府県は?
まずは2020年から2022年にかけての都道府県別タクシー事業者の登録件数と10万人あたりの件数の調査結果をご報告します。
2022年における10万人あたりのタクシー事業者の登録件数の多い都道府県は、1位が高知県、2位が島根県、3位が徳島県となりました。4位には岩手県、5位には山梨県が続いています。
これら上位5県に8位の鹿児島県、9位の長崎県、10位の山口県を加えた8件は、2020年から3年連続で順位をキープしています。
また、6位の熊本県、7位の愛媛県については、2021年から2年連続で順位を維持する結果となりました。
なお、2021年から2022年にかけて若干の順位変動はあるものの、TOP10にランクインした都道府県に変化はありませんでした。
【1位】高知県
10万人あたりのタクシー事業者の登録件数19.74件で、高知県が1位となりました。2020年から2022年にかけて3年連続で1位を獲得しています。高知県は海・山・川などの自然豊かな場所に観光スポットが数多くあり、高知観光ガイドの知識を持ったドライバーによるタクシーが活用されています。また、四国八十八ヶ所霊場遍路として訪れる人も多いことから、貸切プランを提供しているタクシー会社もあります。
【2位】島根県
島根県も2020年から3年連続で2位となりました。島根県は出雲大社や松江城など多くの観光スポットがある地域ですが、1位の高知県と同じくタクシーが観光に活用されています。例えば出雲観光協会が企画する「出雲周遊観光タクシー”うさぎ号”」があり、ガイドが同乗して観光案内をするサービスを提供しています。
【3位】徳島県
徳島県も2020年から3年連続で3位にランクインしました。徳島県でもタクシーが観光で活用されており、「徳島県おもてなしタクシー」に認定された各社が観光客のニーズに合わせた複数のコースを提供しています。四国八十八ヶ所霊場参拝者向けに、一番から八十八番まですべてを案内するタクシー会社もあります。
タクシーが多い都道府県は?
ここでは国土交通省の調査から、都道府県別の法人・一般タクシーの車両数ランキングをご紹介します。
TOP3には東京都、大阪府、神奈川県がランクインしています。このうち1位の東京都の車両数は2位の大阪府の約2倍以上であることがわかりました。
1位東京都のほかにも神奈川県、埼玉県、千葉県がTOP10入りしており、その合計車両数が5万を超えています。これは47都道府県の合計車両数の約30%にのぼることから、首都圏では特にタクシー車両数が多い事実が見て取れます。
また、東京都、大阪府、北海道、福岡県、愛知県がTOP10にランクインしていることから、いわゆる五大都市圏の中心都市を擁する都道府県が、特に多くのタクシー車両を有していることがわかりました。
まとめ
2022年における人口10万人あたりのタクシー登録件数ランキングでは、高知県、島根県、徳島県がランクインしました。
一方、これら3県をはじめ、同ランキングのTOP10にランクインしたすべての都道府県が、都道府県別法人・一般タクシーの車両数ランキングでは圏外という結果になりました。
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2023年12月執筆
【調査概要】
都道府県別 人口約10万人に対する「タクシー」の登録件数分布及び年別の推移を掲載しています。
■対象期間と抽出方法:2020年・2021年・2022年の各4月時点で、タウンページデータベースの業種分類「タクシー」に登録されている件数を集計し算出。
※1人当たりの登録件数は、小数点以下数桁になるため10万人換算をしています。
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