キャンプ場が人気の県はどこ?その理由を考察!
コロナ禍でキャンプ人気が加熱!
キャンプ場登録件数ランキング
これまで10年近くの間キャンプ場の登録件数は減少し続けていますが、コロナ渦の影響でキャンプをする人は増えています。
その理由は、キャンプが密集や遠出を避けつつも、近場でアウトドアを楽しめるレクリエーションであるからです。キャンプ場利用者は夏の終わりから秋頃にかけてピークに達し冬にかけて減少していきますが、近年の道具や装備の充実により冬でもキャンプができるようになったことも人気が過熱している要因の一つと言えるでしょう。
今回は、全国のキャンプ場の登録件数から人気の状況を考察し、どの地域にキャンプ場が多いのかを都道府県別に調査しました。
「キャンプ場」登録件数の推移
はじめに、2013年から2022年までの全国のキャンプ場の登録件数の推移データをご紹介します。
2013年から2022年までの全国のキャンプ場登録件数は、毎年約30件ずつ減少し続けています。
コロナ禍においても微減でとどまっている理由は何でしょうか。
コロナ禍で都会など人が密集する地域への外出がしづらい、越境での感染を懸念して遠方への旅行がしづらいといった事情がある中、近場でアウトドアを楽しめるのがキャンプというわけです。
昨今1990年以来30年ぶりにキャンプブームが到来していますが、第一次キャンプブームの子どもたちが大人になったこともキャンプが流行している要因の一つと言えるでしょう。当時、親にキャンプに連れて行ってもらった子どもたちが大人になり、今度は自分の子どもと一緒に楽しむようになっています。
また、キャンプグッズが多様化したことで、キャンプが大きな家族イベントから日常的に楽しめるようになったこともキャンプブームを後押ししています。持ち運びのしやすい簡易テントやコンパクトな焚き火セットなど、一人でも楽しめる装備が増えたことで、誰でもキャンプを始められる環境が整いつつあります。
さらに、写真映えと機能性を備えたグッズを展開するアパレルブランドも参入するなど、業界の垣根を超えた市場規模の広がりも見えてきます。
「キャンプ場」が多い県はどこ?!
続いて、2020年から2022年にかけての都道府県別キャンプ場登録件数と10万人あたりのキャンプ場の件数の調査結果をご紹介します。
2020年から2022年までのキャンプ場登録件数上位の県の顔ぶれは変わっていません。3位が岐阜県、2位が長野県、1位は山梨県です。
1位の山梨県は100件前後で推移しており、人口10万人あたりの登録件数も高い数値が出ています。2位の長野県は90件のボーダーを超えられずにいます。3位は岐阜県で、2022年の新規登録が2件増えており、上位3県の中では唯一登録件数を伸ばしています。
また、トップ10位にランクインしている都道府県の中では、福島県と熊本県が昨年より登録件数が増加しております。
1位:山梨県
山梨県は日本のほぼ真ん中に位置する場所で、周りを山や川に囲まれた自然豊かな場所です。日本一の富士山を眺めながらのキャンプは非日常を感じさせてくれること間違いなしです。富士五湖の周辺には多くのキャンプ場が設けられていますので、自然の澄んだ空気の中でキャンプを楽しめます。
2位:長野県
長野県は、山梨県同様日本の中央部に位置しており、3,000m級の山の数で日本一の場所です。巨峰を中心とした高原地域ならではの農作物が魅力的で、夏の避暑地としても有名なため快適な環境でのキャンプを楽しむことができます。
3位:岐阜県
岐阜県は、北は3,000m級の山々が連なり南に広がる平野には日本名水百選に選ばれた長良川があります。自動車で乗り入れることのできるオートキャンプ場から、本格的なキャンプが楽しめる林間エリアなど、初級者から上級者まで楽しめる施設が豊富にあります。
今ブームの「ソロキャンプ」とは?
少人数のキャンプや1人でおこなうソロキャンプを楽しむ人が増えています。ソロキャンプとは、文字通り1人で楽しむキャンプのことなのですが、日常の喧騒を離れて誰にも気を遣わずに自由気ままに趣味を楽しむ時間を作ることができます。
ソロキャンプをする人が増えたキッカケを作ったのはSNSに投稿された動画が拡散されたことです。特に何かについて喋る訳でもなく、ノウハウを伝える訳でもなく、ひたすら無言でキャンプを楽しむ姿に多くの人が心を動かされました。
キャンプを題材にした漫画やアニメの影響を受けてソロキャンプを始めた人もいるそうです。人々がソロキャンプに魅せられる主な理由は「焚き火」「日常」「自然」です。
1つ目は焚き火を独占できること。焚き火を使って料理をするのは当然なのですが、揺れる火をひたすら眺めたり、月明かりと焚き火で自然を満喫したりと楽しみ方は人それぞれです。
2つ目の魅力は日常的にキャンプにいけることです。一人で行くためスケジュールも決めなくて良いし、気分が向いた時に自由に行けるため、日常の一部になりつつあります。
3つ目はひたすら自然に集中できることです。葉の擦れる音、風の吹く音、照らす太陽、星空や月明りなど、自然と一体になれる感覚が心身ともにリラックスさせてくれます。
最近では写真映えするおしゃれなキャンプグッズが登場したり、コンパクトかつ機能性のある装備が開発されたりと、キャンプを始めるハードルが下がっているため今後ますますキャンプグッズの需要が高まることが予想されます。
まとめ
登録件数が減少し続けているキャンプ場ですが、コロナ禍やSNSの影響でキャンプ人気に火がつき、2022年は微減にとどまっております。
コロナ禍で危惧されている三密を避けられるレクリエーションとあって、未経験の人もキャンプを始めるようになりました。
キャンプが注目されたのは1990年以来で、第二のキャンプブームの到来とも言われています。
人気のキャンプ場としては、山梨県・長野県・岐阜県がキャンプ場数トップ3にランクインしていました。自然豊かな名所が3年連続で不動の人気エリアとして利用されています。
一人でおこなうソロキャンプも注目されており、装備が充実してきたことで一人でもキャンプを楽しめるようになりました。
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2022年6月執筆
【調査概要】
都道府県別 人口約10万人に対する「キャンプ場」の登録件数分布及び年別の推移を掲載しています。
■対象期間と抽出方法:2020年・2021年・2022年の各6月時点で、タウンページデータベースの業種分類「キャンプ場」に登録されている件数を集計し算出。
※1人当たりの登録件数は、小数点以下数桁になるため10万人換算をしています。
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