DX推進が進む昨今、自社の認知拡大や新規顧客獲得のためのマーケティング活動もデジタル化され、今では多くのデジタルマーケティング手法が存在しています。他社に先んじてニューノーマル時代のデジタルマーケティングを取り入れ、競争優位性を高めていきましょう。
そもそもデジタルマーケティングとは?
マーケティングとは「顧客が求めるサービスや商品を提供し、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための活動です。
そして、「デジタルマーケティング」とは、検索エンジンやWebサイト、SNS、メール、モバイルアプリなど、あらゆるデジタルテクノロジーを利用して行うマーケティング活動をいいます。現在DX化が進み、身近などこにでもデジタルが存在する時代になりました。そのため、マーケティング活動においてデジタルマーケティングは不可欠な存在となっています。デジタルマーケティングのメリットとしては下記が挙げられます。
- 広範囲にも(国内、世界、全世代など)、ターゲットを絞っても(エリア、SNS利用者、富裕層など)、非接触・非対面でアプローチが可能
- 即効性がある手法も持続力がある手法も選べる(併用もできる)
- データ収集ができるので、数値分析により即時のPDCAが可能
- 低コスト、少人数でも効率的に始められる
- 既に手法とノウハウができている
今回はこれからデジタルマーケティングを始める方におススメする、代表的なデジタルマーケティングの手法4選をご紹介します。
1.拡散性の高いSNSマーケティング
まず顧客の認知を獲得する有効な戦略として、SNSマーケティングが挙げられます。
SNSマーケティングとは
SNSマーケティングとは、その名の通りSNS(Social Networking Service)を活用したマーケティング手法です。SNSにアカウントを開設し、ブランディングやエンゲージメントを高めていくことを目的とした戦略です。スマートフォンの普及によりSNSの利用者数も大幅に増加しており、近年その重要性を増しています。
SNSマーケティングで使用される主要ソーシャルメディア
・Facebook *1
・Instagram *2
・LINE *3
・Twitter *4
拡散性があるので多くのターゲットにアプローチでき、大きな成果を短期間で上げることができるチャンスがあるのが特徴です。無料、または少額からスタートでき、自由に頻度やボリュームを調整し情報を発信していくことができるので、継続的な顧客へのアプローチが可能です。さらにSNSでは顧客の声をダイレクトに受け取れるので、より顧客のニーズにスピード感を持って対応することが可能となることや、データ収集ができるので数値の集計がオフラインよりも詳細で容易に取得できる点もメリットの一つです。その分流行の流れが速いので、時代の流れを読むスキル、SNSの知識、仮説立てをするスキルが必要となります。
*1 FacebookはFacebook,Inc.の登録商標または商標です。
*2 Instagramは、Instagram LLCの登録商標または商標です。
*3 LINEは、LINE(株)の商標または登録商標です。
*4 Twitterは、米国およびその他におけるTwitter, Inc.の登録商標です。
2.コンテンツマーケティングにおけるオウンドメディアでの情報発信
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとは顧客の役立つ情報・お得な情報・興味を持ってもらえるコラムなどコンテンツを配信することで、顧客との接点を増やし、成果に繋げるマーケティング活動を指します。無料で発信でき作ればなくならないので、低コストで持続的なアプローチができます。
オウンドメディアとは
オウンドメディアは「自社で保有するメディア」の総称であり、コンテンツマーケティングの手法の一つです。オウンドメディアで購買行動に至るまでには「AIDMA」の5つの心理的プロセスが必要だといわれています。
「AIDMA」
①認知(attention)→②興味(Interest)→③欲求(Desire)→④記憶(Memory)→⑤行動(Action)
オウンドメディアは顧客との継続的なコミュニケーションの場とすることもできるので、購入後もファンを増やしたり、信頼度を上げることが可能です。顧客を育て、再購入に繋げていくことも視野に入れて発信ができます。また、オウンドメディアの閲覧数が増加すると、ホームページやSNSの閲覧数も相乗効果で伸びる可能性が期待できます。コンテンツを地道に増やし続けることで、閲覧数や来客数が増えるストック的な効果が期待できます。
3.ターゲットをピンポイントに絞ったメールマーケティング
メールマーケティングとは
メールマーケティングとは、メールマガジンを活用したマーケティング手法です。主にオンラインでは電子メールの送信、オフラインでは紙のダイレクトメール(DM)の郵送により、定期的に顧客へ情報を届けるマーケティング手法で、メールアドレスや住所の情報さえあれば実施することが可能です。
さらに「業種」や「地域」でセグメントしたり、顧客を、「優良顧客」や「潜在顧客」等にセグメントすることで顧客のニーズに合わせた情報をピンポイントに送付でき、より効果を上げていくことができます。そのため、メールマーケティングでは顧客リストが非常に重要となってきます。新鮮な外部データを突合させてメンテナンスしたり、古いデータを常に最新化させることで、無駄なコストや手間をかけないようデータの定期的なクレンジングが必要です。
それぞれに「電子メールであれば無料で送付することができる」、「ダイレクトメールであれば手書きでOne to One的に郵送できる」などのメリットがあります。近年では、電子メールでアプローチする方法が主流になってきていますが、開封率は電子メールよりも紙のダイレクトメールのほうが高い傾向にあります。ターゲットや戦略によってオンラインとオフラインを使い分けて効果を上げていきましょう。
参考)
紙のダイレクトメール 開封・閲読率(自分宛):63.1%
(日本ダイレクトメール協会(2020年)参照)
電子メール 開封率:業種ごとに差があり平均で10.80%~29.12%
(米Constant Contact社の調査)
【出典】「Average Industry Rates for Email as of March 2019」(ConstantContact)
4.位置情報を活用したジオマーケティング
ジオマーケティングとは
ジオマーケティングとは、PCやスマートフォンの位置情報を活用して広告配信を行うマーケティング手法です。位置情報をもとに、現在地に特化した広告や行動履歴に基づいた情報配信を行うことができます。今までにもあった地理的なマーケティングがデジタル化で進化したものですが、位置情報が取得できるデバイスの普及とテクノロジーの進歩により、地図データや統計データなど位置情報と結びついたオープンデータが入手できる環境が整ったことで、注目が集まっています。
エリアを指定することでピンポイントに顧客へアプローチができるので、無駄なコストを抑えることができます。〇月〇日に●地域にいた人/毎週同じ時間に●地域から〇地域に移動した人等、行動履歴をもとにしたターゲティングが可能となります。例えば●地域の自動車ディーラーに〇月〇日に訪れた〇歳の女性または男性といったターゲットに対し、自動車購入特典の情報や広告を配信することで、ピンポイントに購入検討中の確率が高い顧客に対して来店を促すことができます。
このことから、ジオマーケティングはO2O(Online to Offline)のオンライン上からオフラインの実店舗に顧客を誘導するための施策の一つとしても有効といわれています。
NTTタウンページでは、競合店への来店や比較的金額の高いスポーツジムやスーパーマーケットを利用しているユーザーを推定して広告配信する「ジオターゲティング広告ソリューション」を提供しています。くわしくはこちらをご参照ください。
まとめ
今回はDX時代のデジタルマーケティング手法4選を紹介しました。デジタルが身近にある時代が当たり前になった今、マーケティング活動で何ができるのかを改めて見直す必要があるのではないでしょうか。常に最新の手法を駆使して、ターゲットに刺さるマーケティング施策を実行していきましょう。
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コラム筆者:西山 奈留実
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