5月16日は旅の日!旅館都道府県別登録件数※ランキング
※タウンページデータベース登録件数
5月16日は旅の日。この記念日が制定された1988年5月16日は、旧暦の1689年3月27日に当たります。
実は、その日は江戸時代の俳人として知られる松尾芭蕉が「奥の細道」に旅立った日。それにちなんで、日本旅のペンクラブが「旅の日」を制定しました。
今回は、旅の日にちなんで旅館の多い地域を都道府県別に調査しました。旅行者がよく訪れる地域や、旅行の行動者率が高い都道府県についても調査しています。
旅館が多いのはあの都道府県!
まずは、2021年から2023年にかけての都道府県別の旅館の登録件数と10万人あたりの件数の調査結果をご報告します。
2023年における10万人あたりの旅館の登録件数の多い都道府県は、1位が長野県、2位が山形県、3位が福井県となりました。これら3地域に4位の山梨県、5位の大分県、6位の福島県を加えた計6地域は、2021年から3年連続で順位をキープしています。
このほか、2022年に8位だった新潟県と10位だった秋田県については、順位を1つずつ上げ、それぞれ2023年には7位、9位にランクアップしています。
【1位】長野県
2023年における10万人あたりの登録件数65.25件で、長野県が1位にランクインしました。長野県は全国2位の温泉地数を誇る地域で、上諏訪温泉、下諏訪温泉、別所温泉、野沢温泉、白骨温泉など、多くの温泉地を有しています。また、1つの温泉に1カ所以上の宿泊地を持つ温泉地の数は192にものぼります。
参考:令和3年温泉利用状況(環境省)
【2位】山形県
山形県は2位にランクイン。2021年から3年連続で順位を維持しています。山形県にも銀山温泉や蔵王温泉、姥湯温泉など多くの温泉地があり、火山が集中していることから多様な温泉が生まれたと言われています。なお、山形県には温泉利用の効果が期待され、環境大臣により指定される「国民保養温泉地」が多く、その数は日本一を誇ります(2022年10月時点)。
参考:国民保養温泉地(環境省)
【3位】福井県
福井県は3位にランクインしました。TOP2と同じく、2021年から3年連続で順位をキープしています。福井県も複数の温泉地がある地域です。例えば、あわら温泉は「関西の奥座敷」とも呼ばれる温泉地で、その歴史の始まりは明治16年(1883年)にまで遡ります。また、宿が日本海沿いに点在している東尋坊三国温泉は、海を眺めながら入浴できる露天風呂が多い温泉地です。
旅行先に選ばれる地域はどこ?
ここでは、国土交通省観光庁が公表している「旅行・観光消費動向調査」から、2022年における年間の地域別旅行者数をランキング形式でご紹介します。
旅行者数が多く訪れる地域は、1位が関東、2位が近畿、3位が中部となりました。旅行の種別(宿泊旅行と日帰り旅行)で見ても、これら3地域の順位は変わりません。
1位の関東については、2位の近畿と比べて約2倍の旅行者が訪れていることがわかりました。また、関東は10地域の中で唯一、日帰り旅行者数が宿泊旅行者数を上回っています。
なお、旅行者数合計と宿泊旅行者数のランキング順位は同じである一方、日帰り旅行だけで見ると、若干の順位変動があります。具体的には、旅行者数合計では6位の東北と8位の中国が、日帰り旅行ではそれぞれ5位と7位にランクインしています。
旅好きな都道府県は?
次に、総務省の「令和3年社会生活基本調査」から、都道府県別の旅行・行楽の行動者率をランキング形式でご紹介します。
旅行・行楽の行動者率が高い地域は、1位が愛知県、2位が東京都、3位が神奈川県となりました。
旅行・行楽の種類別の行動者率を見ると、「行楽(日帰り)」では愛知県と東京都が変わらず1位と2位で、3位に京都府がランクインしています。
また、「旅行(1泊2日以上)」の総数では、1位に東京都、2位に愛知県、3位に神奈川県と全体のTOP3と同じ地域が並びましたが、若干の順位の入れ替わりが見られます。
なお、「旅行(1泊2日以上)」をさらに「国内」と「海外(観光旅行)」に分けて見ると、国内は1位が東京都、2位が愛知県、3位が神奈川県となりました。
一方、海外(観光旅行)は1位が京都府で、兵庫県、滋賀県、茨城県の3県が同率2位にランクインする結果となりました。
まとめ
2023年における人口10万人あたりの「旅館」「温泉旅館」登録件数ランキングでは、長野県、山形県、福井県がTOP3にランクインしました。
なお、1位の長野県については旅館数だけでなく、温泉に関するさまざまなランキングでも上位に位置しています。環境省が2021年度を対象に実施した調査によれば、長野県は温泉地数で全国2位、源泉数で全国7位、温泉を利用した公衆浴場数では全国1位にランクインしていることがわかりました。
参考:令和3年温泉利用状況(環境省)
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2024年5月執筆
都道府県別 人口約10万人に対する「旅館」「温泉旅館」の登録件数分布及び年別の推移を掲載しています。
■対象期間と抽出方法:2021年・2022年・2023年の各4月時点で、タウンページデータベースの業種分類「旅館」「温泉旅館」に登録されている件数を集計し算出。
※1人当たりの登録件数は、小数点以下数桁になるため10万人換算をしています。
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