最新!日本全国ランキング: 茶販売

やはり1位はあの県!
茶販売都道府県別登録件数ランキング

茶販売都道府県別登録件数ランキング

5月2日は「緑茶の日」であることをご存知でしょうか。
この時期は茶摘みが最盛期を迎えることから、1990年に日本茶業中央会が「緑茶の日」と制定しました。茶摘みの歌に「夏も近づく八十八夜」とあるように、立春から数えて88日目に当たる日が八十八夜と呼ばれ、茶摘みをはじめ農作業を開始する目安となったようです。
末広がりの「八」が重なる八十八夜は「農の吉日」とされ、この日に摘んだ一番茶(新茶)を飲むと、一年のあいだ無病息災でいられると言われています。

今回は、お茶の生産量と販売店が多い地域について、都道府県別に調査しました。

世界でも人気な日本の緑茶

近年、世界的な日本食ブームやヘルシー志向により、日本の緑茶の輸出量が増加しています。アメリカでは洋菓子やカフェメニューのフレーバーとして抹茶が認知されているほか、EUの一部の国や台湾ではリーフ茶が好まれています。

農林水産省が公表している「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略について」*によれば、日本政府は日本産農産物の輸出拡大を目指しており、海外で評価される日本の強みがあり、輸出拡大の余地が大きい重点品目のひとつに「茶」も選定しています。2021年の輸出額は過去最高となる204億円を記録しました。

世界でも人気な日本の緑茶

出典:財務省貿易統計(財務省) NTTタウンページ株式会社作成

出典:
「aff 2022年4月号 日本茶の輸出」(農林水産省) (https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2204/)
「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略について」(農林水産省)
(https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_action/attach/pdf/210118-2.pdf)

お茶の生産量が最も多いのはあの県!

お茶の生産量が多いのはどの都道府県なのでしょうか。ここでは、茶葉の主産県の2022年産荒茶※生産量のランキングをご紹介します。
※荒茶とは、茶葉(生葉)を蒸熱、揉み操作、乾燥等の加工処理を行い製造したもので、仕上げ茶として再製する以前のものをいう。

お茶の生産量が最も多いのはあの県!

出典:「作物統計調査」(農林水産省)NTTタウンページ株式会社作成
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/

主産県における荒茶生産量1位は、茶どころとしてのイメージが広く浸透している静岡県でした。2位には僅差で鹿児島県がランクイン。続く3位には三重県がランクインしており、上位3県で日本全国の栽培面積の約70%を占めています。

また、それぞれの都道府県で生産されているお茶には以下のような特色があります。

都道府県生産の特色
静岡県「せん茶(特に「深蒸しせん茶)」の生産が主。「てん茶」の生産が全国3位。
鹿児島県「せん茶」の生産が主。「てん茶」の生産が全国1位。
三重県「玉露」と「かぶせ茶」の生産が全国1位。
宮崎県「せん茶」の生産が主。「釜炒り茶」の生産が全国2位。
京都府「玉露」と「てん茶」の生産が全国2位。
福岡県「玉露」と「かぶせ茶」の生産が全国3位。
熊本県「玉緑茶」の生産が全国3位。
埼玉県「せん茶」の生産が主。

出典:「茶をめぐる情勢」(農林水産省)NTTタウンページ株式会社作成
https://www.maff.go.jp/kanto/seisan/engei/tokusan/attach/pdf/index-2.pdf

お茶の販売店が最も多い都道府県は?

ここでは2020年から2022年にかけての都道府県別茶販売の登録件数と10万人あたりの件数の調査結果をご報告します。

お茶の販売店が最も多い都道府県は?

出典:「タウンページデータベース」(NTT東日本・NTT西日本)NTTタウンページ株式会社調べ

2022年における10万人あたりの茶販売の登録件数の多い都道府県は、1位が静岡県、2位が佐賀県、3位が鹿児島県となりました。これら上位3県については3年連続でTOP3をキープしています。
1位の静岡県は過去3年のあいだ、常に2位と圧倒的な差をつけており、2022年の登録件数で見ると2位佐賀県の約1.8倍、登録件数で比較すると約8倍もの開きがあります。
4位には10.41件の長崎県、5位には9.88件の京都府がランクイン。この2府県も3年連続で順位を維持する結果となりました。
TOP10のうち、2021年から順位を上げたのは宮崎県(7位から6位に)と島根県(9位から7位に)の2県でした。こうした順位変動はあるものの、過去3年間のTOP10には同じ都道府県がランクインしています。
なお、惜しくもランク外となった11位の大分県は8.17件で、10位にランクインした山形県の8.91件にわずかに届きませんでした。

【1位】静岡県
10万人あたりの茶販売の登録件数27.58件で、2位に大差をつけて静岡県が1位となりました。2021年産荒茶生産量でも1位にランクインしており、静岡県だけで全国の茶園面積の約40%を占める日本一の茶どころです。静岡茶の歴史は古く、高僧の聖一国師が鎌倉時代に修行先の中国(当時の宋)から持ち帰ったお茶の種を現在の静岡市にまいたのが始まりとされています。

【2位】佐賀県
佐賀県は3年連続で2位にランクイン。佐賀県には「うれしの茶」の産地として有名な嬉野市があり、嬉野温泉でも有名な同市の市章には、お茶の葉と温泉の湯気がモチーフとして用いられています。

【3位】鹿児島県
鹿児島県は3年連続で3位にランクイン。荒茶生産量だけでなく茶栽培面積でも静岡県に次ぐ2位の茶産地です。また、温暖な気候を利用して日本で最も早く新茶(走り新茶)を収穫できる地域としても知られています。

まとめ

10万人あたりの茶販売登録件数、荒茶生産量、摘採面積など、お茶の生産に関する多くの項目で静岡県が1位を獲得していることがわかりました。また、主産県の荒茶生産量ランキングの上位7府県が茶販売登録件数ランキングのTOP10にランクインしていることから、お茶の産地では生産だけでなく販売も盛んであると言えそうです。

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2023年4月執筆

【調査概要】
都道府県別 人口約10万人に対する「茶販売」の登録件数分布及び年別の推移を掲載しています。
■対象期間と抽出方法:2020年・2021年・2022年の各4月時点で、タウンページデータベースの業種分類「茶販売」に登録されている件数を集計し算出。
※1人当たりの登録件数は、小数点以下数桁になるため10万人換算をしています。


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